九月の桜

九月の桜






もやもやとした気持ち


一面が乳白色の空


どうして僕はこんなにも


踏み出せないのだろう


ほんの少しだけ勇気を


取り出すだけでいいのに




九月の桜の樹は


黒々と葉を湛(たた)える


じっと見上げていると


乳白色の空が咲いた


あぁ本当はどこにだって


花は咲くものなのだ








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