仮定の甲羅

仮定の甲羅






亀は甲羅で身を守る


だから甲羅は捨てられない


固い甲羅は身を守る


だけど動きが重くなる




もしも




もしも甲羅を捨てたなら


ぼくは身軽になれるかな


生身のからだを晒すのは


とてもとても恐いけど


この速い流れの中で


ぼくは泳ぎ切らなくちゃ


このたくさんの外敵を


ぼくは素速くかわさなきゃ




もしもはないのだ








2015.2.28

0 件のコメント :

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

詩集『ふじちょう』─詩的ぶるぅす集─【税込550円】

詩集『ふじちょう』─詩的ぶるぅす集─【税込550円】
本サイトの詩からピックアップして2011年に自費出版したオリジナル詩集。購入をご希望の方は画像をクリックしてメッセージフォームからお知らせ下さい。