もうひとつの眼

もうひとつの眼





手さぐりでゆくのは


悪いことじゃない


ひとつ触れてみては


想像を巡らせる


人の顔がこれほど


ごつごつしているのか


はてこのつるつるした顔は


誰のものであろうか


すべてが見えていれば


素通りするに決まっている


見たつもりになっては


結局なにも見ずにゆく


手はもうひとつの眼


手さぐりは発見の眼







2014.5.19

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