老梅

老梅






幾たび春の日を


浴びたことだろう


幾たび嵐の中を


立ち尽くしただろう


幾たび蒸し返る熱に


うなされたことだとう


幾たび季節外れの雪を


静かにかぶっただろう




幾たび人生の岐路に


立ち会ったことだろう




そして細い枝を伸ばし


また可憐な花をつける







2014.3.8

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