月と日

月と日






月が太陽にごあいさつ


やあいつもお天気ですな


それだけで十年経って


少女はおとなになった




太陽が月に手をふった


もうこれでさよならかもね


それだけで百年経って


少年はおとこになった




夢のように過ぎてゆく


少年少女はかけてゆく


月日を跳び越えながら


手と手をとりあいながら







2014.3.2

詩集『ふじちょう』をamazonで購入