春の芽覚め

春の芽覚め





終わりのどこかに



次が芽を出していて



朽ちたと思っていた枝から



剥き出しの若葉が生え



断ち切られたはずの切り株から



にょっこり新しい顔が見え



もしかしたら自分にもと



膝の裏や脇の下などを探し



なんだやっぱりないじゃないかと



舌打ちしそうになるのだけれど



目に見えぬ所に



次が芽を出していると



そんなふうにも思えてきて



ひとりにやにやするのであった





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