息継ぎの合間に

息継ぎの合間に






なぜ命は大切と叫んでいるのだろう?



なぜ生き物を殺してはいけないのだろう?



なぜ人はそれが当然と答えるのだろう?



なぜ人はそれでも殺してしまうのだろう?



この世に生を受けるもののすべては



吸っては吐き吐いては吸い



吸わねば吐けず吐かねば吸えず



川に押しつけられた水車のように



回り続けることから逃れられず



命が大切かどうか考える間もなく



目に見えない水車に載せられて



ぐるぐるざぶざぶと繰り返し



きれいごとだけではないかもしれぬと



薄々感じ始めてしまったものだから



とても軽々しくは口にできないのだ






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