とまるひと

とまるひと




おれはとまれる人間になりたい



とまることを仮に理性としよう



いつもとまるわけではない



それでは前に進めない



かといっていつも猪突猛進では



壁にぶつかり失神するだろう



とまれるということは



選べるということでもある



壁への激突を察知して



とまる選択ができることである



広いなんでもない場所で



急いでいた女同士ぶつかった



おれがこの女だったとしても



やはりぶつかったことだろう



だからとまれる人間になりたい



紙片が空中で一瞬とまるように






0 件のコメント :

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

詩集『ふじちょう』詩的ぶるぅす集【税込550円】

詩集『ふじちょう』詩的ぶるぅす集【税込550円】
2011年の自費出版オリジナル詩集。購入をご希望の方は画像クリックでAmazonから(購入できない場合は運営までお問合せください)▶お問合せ