光なきリズム

光なきリズム





人の気配を察知して



土竜(もぐら)はまた土に潜った



にこにこして近づいても



餌を持って近づいても



土竜は身を翻(ひるがえ)



暗い世界へ閉じ篭(こも)



彼らには彼らのリズムが



生き良いリズムがあるのだ




彼らはどこでどのように



一生を終えるつもりだろう



暗い世界を掘り進み



永遠の寝床を見つけるのか



誰に見守られることなく



冷たい寝床で眠るのか



それが彼らのリズムなのか



わたしになどわかるはずもなく






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