鍵っ子

鍵っ子





塀の上にいる猫に



誇らし気に語っている




ぼくはおとなのいちいん



ぼくはひとりでできるのさ



ぼくがいえをまもっている



ぼくはしっかりしなければ



だけどなんだかさびしいんだ



おとなってさびしいものなのかい



まもるってさびしいものなのかい



ぼくはしっかりしなければ



さびしくてもしっかりしなければ




首から下がった塊が



ぶらんぶらんと揺れている






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