立て板

立て板





弓矢が飛び交うので



立て板で防ぎました



一枚では足りないので



四方囲むように立てました



それでも安心できなくて



二重三重で防ぎました



これならもう大丈夫



安心しておりました




出られなくなりました



叫んでみました



呼んでみました



自分の声だけ響きました




そんなことがあってから



弓矢が飛び交うくらい



何でもない顔をして



防ぐことをやめました







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