羽の上

羽の上





働き蜂の群れの中



ひたすら仕事に励む日々



幸不幸も顧みず



羽をふるわせ飛び回る



森の奥まで来たある日



黒く美しい蝶を見た



樹々の間に光差し



ひらひら舞って飛び去った



意志をもつということは



苦しみ宿るということか



黒い蝶を追ってみたい



このままどこへも行ってみたい



意志が樹液のようにして



羽の上に絡まった



もう二度とは現れぬ



黒い蝶よいまいずこ






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