肉塊

肉塊





人間は放っておくと



やがて腐ってしまう



腐った僕を見ても



誰も笑わないだろう



変わり果てた肉塊に



顔をしかめるだけだろう



そんな僕を僕は



哀しく持て余す



人をまるで信じず



己れだけを信じて



貪(むさぼ)り食った肉が



喉元まで押し寄せる



僕は僕の哀しみを



笑えるようになりたい



まるで花束なんかが



霞んでしまうくらいに







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