暦が用をなさなくなって



途方に暮れている所へ



実直勤勉な日の出が



新しい暦を持ってきた



いつだったか俺は断り



もう持ってくるなと言った



果たして聞こえなかったのか



聞こえないふりだったのか



その後も変わることもなく



毎年暦を渡された



もしも俺がいなくなったら



日の出はどうするつもりだろう



それでも主(あるじ)のいない部屋に



暦を持ってくるのだろうか








0 件のコメント :

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

詩集『ふじちょう』詩的ぶるぅす集【税込550円】

詩集『ふじちょう』詩的ぶるぅす集【税込550円】
2011年の自費出版オリジナル詩集。購入をご希望の方は画像クリックでAmazonから(購入できない場合は運営までお問合せください)▶お問合せ