白い天国

白い天国







谷底を覗いてみたら



天女が手招きしている



そこが天国だろうか



馬鹿な僕は飛び下りる



天女に見えていたのは



真っ白いドクロだった



ちょっと湿った白い手が



僕の皮膚に触れてくる



天国は上にあるものだと



今更ながらに思い出す



元いた場所ははるか



遠く上にかすんでいる



目の前にはドクロの天女



ここは谷底ドクロの天女



踊るしかないだろう?



不貞腐れる前にさ







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