夏の痣
蝉が太陽を連れて
夏の樹にしがみつく
白い雲をかち割って
冴えた青が滲んだ
砕かれた夢は
破片へと変わり
小さすぎるものは
やがて融けて消えた
どす黒い痣(あざ)が
脛(すね)の上を這い
厄払いのように
消したかったのに
まだ夢の続きが
疼いてしまっていて
手にした氷嚢(ひょうのう)を
額(ひたい)の上に置いた
生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
大切なものを失った人へ
夏の痣
蝉が太陽を連れて
夏の樹にしがみつく
白い雲をかち割って
冴えた青が滲んだ
砕かれた夢は
破片へと変わり
小さすぎるものは
やがて融けて消えた
どす黒い痣(あざ)が
脛(すね)の上を這い
厄払いのように
消したかったのに
まだ夢の続きが
疼いてしまっていて
手にした氷嚢(ひょうのう)を
額(ひたい)の上に置いた
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