心の川
受け入れるのは難しい
それはきっと恐いからだ
丹精込めて作った畑を
ぐちゃぐちゃに荒らされるような
見守ってきた桜の樹を
無下に切り倒されるような
だから必死に抵抗して
へとへとに疲れてしまって
なんのために抗(あらが)うのか
わけもわからなくなってしまい
あぁもうどうにでもなってしまえ
わたしなんていなくなってしまえ
受け入れた方が本当はいい
それは心が易くなるから
抵抗しなくても良くなるから
余計な力が要らなくなるから
そのために川を通す
受け入れ受け流す川を
時に渦巻く濁流となり
時に淵削る激流となり
それでも荒らされることなく
決まった場所を通りゆく
やがて畑を潤すものとなり
桜の樹に風情を与えるだろう
心に川を通すこと
受け入れ受け流す川を
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