門番

門番







わたしは門番を雇っている



だから誰でも入ってこれない



少しでも不審な者ならば



門前でこれを食い止める



それでもまんまとかいくぐり



侵入させてしまうことがある



もしも凶器を持つ者なら



あちこち傷つけられるだろう



もしも言葉巧みな詐欺師なら



懐に穴を開けられるだろう



門番は重責を担っている



日頃から鍛えねばならない



強く冷静な決断のために



そして門番とはわたし自身なのだ








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