記憶の標本

記憶の標本







子どもの頃に



親に殴られたこと



海で溺れて



底が美しかったこと



親友の訃報に



一日雨を眺めたこと



地震の崩壊で



それでも空は青いこと




つらいことは



忘れづらい



忘れづらいは



記憶の標本



良くも悪くも



ピンで留められ



ふとしたときに



また見てしまう








0 件のコメント :

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

詩集『ふじちょう』をamazonで購入