音波

音波







小舟の上で



ひとり寝転んで



音の波に揺れ



うたたねしている




あれ急に空が



暗くなってきた



風もびゅうびゅう



波はうねり出す




そこでいつも



目が覚める



またあの二人



荒れ模様だ




音の大波小波



家の壁はおろか



心の壁さえも



打ち寄せてくる







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