芥子色

芥子色








聞き上手になったねと



今ならそう言ってくれるかな



絵の具のような秋の中



記憶が溶けて混ざりゆく



行楽客はごった返し



落ち葉が一枚舞っている



芥子色のセーターが



時折見えては隠れてる



そんなはずはないのにと



それでも足が速くなる



もう別の秋が来たのだと



持ち主の違う声を聞く



そうだね今日はいい天気だ



振り返らずにつぶやいた









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