芥子色
聞き上手になったねと
今ならそう言ってくれるかな
絵の具のような秋の中
記憶が溶けて混ざりゆく
行楽客はごった返し
落ち葉が一枚舞っている
芥子色のセーターが
時折見えては隠れてる
そんなはずはないのにと
それでも足が速くなる
もう別の秋が来たのだと
持ち主の違う声を聞く
そうだね今日はいい天気だ
振り返らずにつぶやいた
生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はお問合せから。