眠り

眠り







数千年ぶりに



ぼくは掘り起こされ



このゴツゴツした



灰色の台に寝かされた



青白い顔が



にょきにょきと覗きこみ



あちらこちらから



低いモーター音が聞こえた



見る見るうちに



ぼくは粉砕されていって



文字どおりに



宇宙の塵になっていった



ぼくはもう一度



眠ることはできなくなった










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