仔鹿

仔鹿







生まれたての仔鹿を



ベビーカーに乗せて



美しい山を見たり



広い草原を過ぎたり



ほら飛行機だよと



指差してあげたりと



あちこち歩き回って



一息入れていたら



猛獣が近づいて



危険を感じたけれど



ベビーカーの仔鹿は



走ったこともないから



置き去りにされたら



ただなくしかなかった









0 件のコメント :

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

詩集『ふじちょう』をamazonで購入