押される

押される







後ろを振り替えると



これまでの道のりが見える



戻ろうと体を向けると



透明な壁が立ち塞がる



ついさっきまでの道にさえ



手も触れることができない



ましてその透明な壁は



どんどん押し出してくる



こちらはなすすべもなく



押されながら先へゆく



過去は目に見えるのに



どんどん遠ざかってゆく



ときどき両の手のひらで



むなしく壁をたたいてみる










0 件のコメント :

コメントを投稿

詩集『ふじちょう』をamazonで購入