白い右手

白い右手







肩をたたかれて



振り向いてみると



そこには誰もなく



椅子や机もなく



書類の棚や壁の絵



電話機にコピー機



目標が踊る張り紙



あらゆるのもは消え



白いむき出しの壁と



薄曇りの窓だけが



無音の中に融けて



広大な砂漠になった



とどまってはならぬ



とどまってはならぬ



砂のかかった白骨が



その右手を下ろした











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