夏の夜空

夏の夜空







打ち上げられたぼくは



夏の夜空ではじけ散る



たまやの歓声の上で



ぼくは静かに消えてゆく



もっとこうすれば良かった



ああすれば良かったなんて



後悔するような時間など



瞬きとともに過ぎ去った



そしてまるでぼくのことを



追いたてるように大花火



色とりどりの光りの中



ぼくはひっそり消え尽きる



夏の夜空は忙しくて



すぐに忘れてしまうだろう








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