プラスチックの夏

プラスチックの夏






じっと見ている


あの子はだあれ?


どこかで見たよな


おめめをしている


あの夏の日の


河原に座り


水の流れを


じっと見ていた


あの子はもしや


ぼくじゃないのか


水を見ていた


ぼくじゃないのか


気づいた時には


あの子の視線は


プラスチックに


注がれていた









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