赤い花びら

赤い花びら






一枚また一枚


時代が剥がれてゆく


すべてが剥がれたとき


何が残るだろうか


足元にはずいぶんと


古びた剥がれたものが


ばらばらと落ちていて


バラの花びらのようだ


みんな散っていった


誰ひとり残らずに


あなたもぼくもいつか


バラの花びらになろう











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