名残り風

名残り風






切り取ったこの空を見て


自分だけがここにいて


これからどうするとかもなく


美しい雲を眺めてた


なにがこの世を暗くして


なにが明るくするのかを


乾いた頭のつま先で


へなへな経ってよろめいた


愛しているさえ言えないで


気取る阿呆がくしゃみする


名残り惜しいと北風が


春の日影を走ってる











0 件のコメント :

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

詩集『ふじちょう』をamazonで購入