木の葉になって

木の葉になって






あなたにとってぼくは


木の葉のようなもの


見ようと思わなければ


気に留まるものではない


春は初(うぶ)な色になり


夏は強く逞しく


秋は華麗に散ってゆき


冬は土を温める


それでいいのか問われても


ぼくはぼくでしかいられない


あなたが気に留めたとき


ぼくは木の葉でそこにいる












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