涸れた背中

涸れた背中






年老いた男の


孤独な背中には


これまでの労苦が


重く滲んでいる


男の皺はもう


涸れた大地のように


固く閉ざしていて


生命をも退ける


理想という種を


蒔いて蒔いて蒔いて


芽を出させるには


あまりにも遅すぎた


それでもこのままでは


終われないのならば


蒔いて蒔いて蒔いて


蒔くしかないのだろう










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