夏のダイヤモンド

夏のダイヤモンド






誰もいない野球場


バッタボックスひとり立つ


見えないバットを握りしめ


真ん中低めの球を打つ


一塁ベースをかけ抜けて


二塁そして三塁へ


あいつの顔がなぜここに


ぐるぐる腕を回してる


ダイヤモンドはこんなにも


長くつらいものだっけ?


息絶え絶えになりながら


ホームベースに足を着く


誰にでも訪れる夏


あいつは今なにしてるだろう












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