鉄橋の影

鉄橋の影






鉄橋の下にいて


座って上を見上げて


時が経つのも忘れて


ずっと待っていたんだ


そして鉄橋のレールに


かすかな音が鳴り出し


だんだん大きく響いて


巨大な影が差しかかる


そうだ僕はこのときを


ずっと待っていたんだ


耳をつんざく大音量


時のすべてを震わせる


やがて影は過ぎ去って


静寂がまたやって来た


僕の中にいた影は


音の中に消えていった













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