一本松の記憶

一本松の記憶






ぼくらは道具を手に


簡単に倒してしまう


己れの力量も知らず


壊すことをやめない


何十年何百年かけ


つくり育てたものさえ


誰かの記憶が切れて


あっさりと消滅させる




あの立派な一本松が


景色から姿を消した












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