景色に落ちたもみじ

景色に落ちたもみじ






銅像のようにじっと


動かずにいる毎日


もみじが一枚はらりと


鼻先をかすめて散る


それを拾い上げることも


賞でてみることもしない


鳥が二羽じゃれ合って


東から西へ飛び去る


すべてがひとつの景色で


なにひとつ変わっていない


変わっているはずなのに


変わっていない毎日


動こうとしなければ


景色もまた動かない


銅像がくしゃみをして


もみじがひっくり返った













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