瓦礫のすき間

瓦礫のすき間






古ぼけた家並


錆びついた鉄塔


思い出の景色


失われた色彩


走って転んだ道


手をつないだ路地裏


どこにでもある景色


おなじではない色彩




地面が露わになって


街の涙が滲(し)み出す


ぼくらはまた必ず


景色をつくるのだろう


空を埋めるほどに


四角や丸を集めて


大きな絵筆をもって


色彩をつけるのだろう










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