待合室の片隅で
ミツバチが死んでいる
仰向けになりながら
脚を硬く曲げている
お前は誰にも気づかれず
静かに生を終わらせた
お前はいったい何のため
生まれてそこで死んだのか
考えめぐる曇り空
ぱっと晴れるわけもなく
寝起きのバスがやってきて
岬へ行こうと言ってくる
ぼくは無言で窓際の
シートの上に身を乗せる
ぼくはいったい何のため
生き長らえているのだろう
生きるのはどうしてこんなに苦しいのだろう、つらいのだろう。いえ、だからこそ喜びを感じることが出来る。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。
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