はぐれ雲の下で

はぐれ雲の下で






群れからはぐれた


ひつじが一匹


茫茫と草原が


空まで続く


寂しいだろうか


寂しいだろう


それでも彼は


うつむきはしない


なぜなら彼は


みずからはぐれた


もうせわしなく


追われたくない


考えた末の


計画だった


これから彼は


どこへ行くのか


知っているのは


天だけだろう








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