見知らぬ海

見知らぬ海






すすけて


よれよれ


カゴの中に


畳んだ浴衣


窓から見える


秋晴れの空


テーブルの上に


お茶と菓子


部屋のドアは


開け放たれ


気持ちのいい


風が通りゆく


しばらくはここで


空にぶら下がろう


知り合いひとりいない


この海の近くで









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