鹿の子百合

鹿の子百合(かのこゆり)






唐突なところは


きみにそっくりだ


いつの間にか居て


身振り手振り


大きなつぼみが


なんだかハラハラ


ある日に突然


花を咲かせた


まるで追い風に


向かうがごとく


花弁はぐるっと


反り返っている


そばかすの頬が


桃色に染まる


いまきみはどこへ


向かっているだろう







2014.8.9

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