凍える洋燈

凍える洋燈






心の中にひとつ


洋燈(ランプ)がともっている


押し寄せる闇に


潰されまいとしている


それはまるで洋燈が


寒さにふるえるかのよう


小刻みにゆらぎゆらぎ


影を生んでは殺した


心もとない明かりは


先を照らすことに沈黙


それでもいまはこの


凍える洋燈をもって


進むしかないのだ


ふるえる影を連れて







2014.6.10

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