ざざざ

ざざざ





時計を失くしたら


時は止まるだろうか


太陽は昇り


道端の草に風


子どもらは走り


電車の急ぐ音


川の水は流れ


その上を雲が滑り


あなたは微笑み


ぼくは息を切らす


時は止まるどころか


とめどなく波打つ


今日一日くらいは


時計がなくてもいいや







2014.2.19

詩集『ふじちょう』をamazonで購入