宵酔横丁(よいよいよこちょう)

宵酔横丁(よいよいよこちょう)






意気のあがらぬ淋しい夜は



引いて入れるお店が好きさ



声もかけれぬ女々しい夜に



押して入れるはずもない




まるで凍えた心の夜は



淡い明かりのお店が好きさ



裸足裸身(はだか)で転んだ日々の



笑うあの娘(こ)が目に浮かぶ




やおら気持ちが高ぶる夜は



押して出られるお店が好きさ



遠く離れたまあるい月も



ちょいと伸ばせば手が届く







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