沢登り

沢登り






くるぶしほどもない沢を



歩き疲れてなお歩く



青き葉と葉の大群は



日の光をも撥ねつける



この薄き水の源の



辿り着くべき時知らず



苔むす岩に滑らせて



洗礼浴びる尻幾度



枝から枝に旅ガラス



ないてどうなるわけもなし



光差す杖手で探り



削れた苔は流れゆく






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