砂の窓
窓が砂に軋(きし)んで
うまく開けられない
波たちが海の上で
会話するのが聞こえる
肌寒い海の家には
カモメたちが戯れる
いつでも帰っておいで
そう言ってくれたはずの
遠い夏の日のことを
掴んだ砂が覚えてる
ぼくはきっと大人に
大人になりすぎたんだ
そうんなふうにつぶやくぼくは
やっぱりまだあの日のまま
生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。