紡(つむ)ぎ雨

紡(つむ)ぎ雨






いつからだろう



雨が嫌いじゃなくなったのは



靴の中に浸み込み



しずくが肩に濡れても



長い睫毛には



いつも虹を見る



大人になるということの



台本もまた雨に濡れ



語り尽くせぬ歳月を



紡ぎ紡ぎしては



明日の空を



見上げている







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