ポリエステル

ポリエステル






工場の裏で



かくれんぼしたよ



げっぷのような音と



生ゴミのような臭い



僕は見つかった



オリーブ色の人に



泣きながら影を



踏んで歩いた



ポリエステルが



夕焼け空を包んで



どこか遠くへと



送られてゆく



僕はきっとまた



かくれんぼする







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