錆びた雫

錆びた雫







僕はいつでも



見限られる



思わせぶりした



僕が悪いのだ



立派な枝ながら



実をつけぬ柿や



色にじませながら



開かぬ朝顔や



翼を広げながら



空に溶けぬ鳥や



清らかな川の底で



錆びる空き缶のように



そしてその川の水で



ざぶざぶ顔を洗った



鶺鴒(せきれい)がやって来て



ちちっと鳴いて飛んだ



思わせぶりだな



顎から雫が落ちた







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