連絡不精

連絡不精







地上を這う雲がいる



しばしば風に吹き散らされ



あるいは行き止まりに詰まり



浮いては白く霞み



沈んでは黒く澱み



あっちへ流れては



こっちへ溜(たま)り込み



もはやいつ消え去るか



知らぬと考えてしまう



それだからわたしは



歴(れっき)とした連絡不精だ








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