残響

残響







ぼわむとして



こもごもと響く



頭の中はまるで



ピアノホールだ



幼な児の声は



モーツァルトのように



若者の地団太は



ベートーベンのように



音が撥ねるたび



わずかな熱を帯びる



もたりした空気に



身をもたれていると



きみの声がどこかに



混じって聞こえるから



ぼくは久しぶりに



安心の中にいたんだ







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