残響

残響







ぼわむとして



こもごもと響く



頭の中はまるで



ピアノホールだ



幼な児の声は



モーツァルトのように



若者の地団太は



ベートーベンのように



音が撥ねるたび



わずかな熱を帯びる



もたりした空気に



身をもたれていると



きみの声がどこかに



混じって聞こえるから



ぼくは久しぶりに



安心の中にいたんだ







0 件のコメント :

コメントを投稿

詩集『ふじちょう』をamazonで購入